沖縄県立与勝高等学校

校長あいさつ

式   辞
       

校 長 東盛 敬

 太平洋に躍動する青深き波(うねり)、勝連城に静かなる「時」をとどむ石垣、「鎌倉にたとえられたる勝連の半島の背に鞍を置」くごとく、「世界につづく海原を見おろす丘に」たつ「風かおる」学び舎には新緑萌え出づる季節を象徴する2つの校章をいただき、天から降り注ぐ恵みにすべてが輝く4月となりました。厳しく高いハードルを乗り越えた春、沖縄県立与勝緑が丘中学校・与勝高等学校に入学された新入生の皆さん、保護者の皆様、誠におめでとうございます。そして、本日のよき日にご臨席を賜りました多くの来賓の皆様と関係各位に深く感謝を申し上げます。


ご入学のお祝いを申し上げた直後に恐縮ではございますが、今こそ「時の流れ」を感じて頂きたく存じます。本日より2年11ヶ月が経過すると平成32年3月、5年11ヶ月経過すると平成35年3月。「時の流れ」は平等で、中学3年間に高校3年間は誰しもに限られた時間であります。ただ、その「時」における「かかわり」には無限の可能性が秘められているはずです。本校には皆さんの貴重な6年間と3年間がより有意義なものとなるよう「中高一貫教育」を柱とする充実した学習環境が整っており、生徒1人ひとりの「希望進路実現」が必ずや果たせるはずです。


 この「意気込み」をもって新入生の皆さん、保護者の皆様、是非この機会に「将来の夢」についてご家庭で話し合い、今の「合格」という成功体験に浸るのみならず、なかんずく夢を叶えた「己」を実感し、これから激動の予想される社会にも目をこらして欲しいと思います。このそれぞれの「夢」実現に向けた1つ1つが本校の実りとなり、与勝緑が丘中学校・与勝高等学校発展の大きな礎ともなります。生徒の皆さん、どうぞ思い切り勉学に励んでください、どうぞ部活動に熱中してください。本校教職員が1人1人をしっかりと支援します。保護者の皆様、どうぞ覚悟をなさってください、正面から向き合ってください。本校教職員も愛情一杯にて支えます。

 『おもろさうし』に「勝連」は「大和(やまと)の鎌倉のごとし」との記載があり、民俗学者の柳田国男は繁栄する「勝連文化」と言うべきものがあったと推測します。この箇所は本校の校歌にもいかされており、本校生徒1人ひとりが歩む中高一貫教育の柱である「基礎・発展・充実」の各期と重なり、未来の沖縄を支える「人財」の宝庫たる「与勝半島」、「東の海から昇る日」の恵みを受け「きむたか文化」に「新たな時」を加えて飛躍する母校の象徴へと至ります。

 社会は第四次産業革命を迎え、「人工知能」や「モノのインターネット(IoT)」がもたらす時代のうねりの中にあるとされます。事実「自動運転車」は研究開発から実用化へと大きく加速し、他の様々な技術革新も日進月歩であります。この「変化への対応」は喫緊の課題であり、本校の目指す教育はここにあるはずです。たとえ押し寄せるグローバルリズムの波に抗(あらが)ってでも、「天馬を馳せる意気」高くに「己」の道を歩んでいただきたい。

 結びに、明治という日本の夜明けを切り拓いた坂本龍馬の言葉を紹介し、式辞といたします。『人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある』、『世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る』。

平成29年4月7日

更新日: 2017年4月 7日 16:38

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